日本大学山形高等学校

R7年度 2年生 修学旅行 2日目

2025年11月28日

修学旅行 二日目

午前中は、長崎平和公園と原爆資料館を訪れました。静かにそびえる平和祈念像の前では、生徒たちが自然と足を止め、それぞれの心の中で平和への思いをかみしめている姿が印象的でした。公園内に響く風の音や、ゆっくりと流れる時間の中で、戦争の悲しみと平和の尊さを改めて考える大切なひとときになったのではないかと思います。その後に訪れた原爆資料館では、当時の街の様子や被爆した人々の記録が展示されており、生徒たちは一つひとつの資料に真剣な表情で向き合っていました。写真や遺品、体験者の言葉に触れることで、教科書だけでは感じきれなかった「事実の重さ」を静かに受け取っていたようです。深く息をつきながら歩く姿や、展示の前で立ち止まり、思いを巡らせる様子から、平和について自分なりに考えようとする気持ちが伝わってきました。

午後からは、長崎市内での班別行動が行われました。事前に仲間と話し合って決めた計画をもとに、観光スポットを訪れたり、長崎の名物を味わったりと、班ごとに楽しい時間を過ごしていました。困ったときには友達同士で助け合い、笑顔で声をかけ合いながら行動する姿を多く見かけ、生徒たちの成長や仲間意識の深まりを感じることができました。そして夕方からは、穏やかな空気に包まれたトワイライトクルーズに参加しました。夕日がゆっくりと沈む長崎港は、昼とはまったく違う表情を見せてくれます。生徒たちはその美しい景色を眺めながら、今日一日を振り返ったり、友達と楽しく語り合ったりしていました。船の揺れとともに過ごす時間はどこか落ち着いていて、旅の思い出をさらに温かく彩る、素敵な締めくくりとなりました。

生徒たちがさまざまな経験を通して、新しい気づきや喜びをたくさん見つけられることを願っています。必要以上に急がず、一つひとつの時間を大切にしながら、この修学旅行がより豊かなものになりますように。

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